2015年7月13日月曜日

アルゼンチン・ユダヤ系家族ドキュメンタリー

アルゼンチン出身のピアニスト、マルタ・アルゲリッチのドキュメンタリー映画がある。

『アルゲリッチ 私こそ、音楽』(2014)

監督はアルゲリッチの三女ステファニーである。

母を何年かかけて追ったもので、ワルシャワ、ジュネーヴ、ブエノスアイレス、そして別府のアルゲリッチ音楽祭のシーンも出て来る。新幹線で食事していたり、旅館でマッサージを受けながら、母娘で人生を語ったりしていたり。でも、面白いのは、一切その土地に関する説明が出て来ないことだ。

音楽家で旅をするのが普通とはいえ、世界こそ我が家というなんともスケールの大きい一家。

監督のステファニーのインタビュー(スペイン語)はこちら

マルタ・アルゲリッチがスペイン語を話すシーンはブエノスアイレスで少しだけ聞ける。散歩しているのは、パレルモの公園ではないか。

ステファニーによれば、アルゲリッチは話せるのに、ほとんどスペイン語を話さないそうだ。フランス語と英語が主だ。

彼女がブエノスアイレスにいたのは、14歳のとき、グルダを師事する予定でヨーロッパへ渡るまで。

アルゲリッチのような有名人ではないが、同じような内容の、アルゼンチンのユダヤ系出身の家族ドキュメンタリーとして、『パピローセン Papirosen』(2012)がある。

ガストン・ソルニッキ Gastón Solnicki(1978年生まれ)が自分の一族を撮ったもので、これは制作に10年以上をかけている。トレイラーはこちら

Papirosenはイディッシュ語でタバコを意味するとか? イディッシュ語のタンゴにPapirosenという曲がある。

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