1970年代のキューバ文学において主流だった革命小説を2冊。
Alberto Molina, Los hombres color del silencio, Letras Cubanas, La Habana, 1979.
序文を書いているのはホセ・アントニオ・ポルトゥオンド。
1970年代初頭に内務省が主催した警察小説文学賞では、アルマンド・クリストバル・ペレスの"La ronda de los rubíes"とホセ・ラマドリー・ベガの"La justicia por su mano"の二作が受賞している。
この二作は内務省に籍のある軍人(二人とも中尉だったらしい)による小説であるのに対し、このアルベルト・モリーナや同じ賞を受けているロベルト・ペレス・バレーロ(受賞作は"No es tiempo de ceremonias")は文民(モリーナは学校の先生でもあった)によって書かれている。
アルベルト・モリーナは1949年生まれ。
もう一冊はルイス・ロヘリオ・ノゲーラスの本。
Luis Rogelio Nogueras, Y si muero mañana, Letras Cubanas, La Habana, 1984.
この人は1976年にGuillermo R. Riveraと共作による"El cuarto círculo"で内務省の文学賞を受賞している。
本作は1978年のシリーロ・ビジャベルデ賞の受賞作。ロシア語、ベトナム語、その他多くの言語に翻訳されたヒット作とのことである。
ルイス・ロヘリオ・ノゲーラスは1944年生まれで1985年没。
El mundo cambia constantemente.
ラテンアメリカ文学、キューバの文学、カリブの文学などについてメモのようなものを書いています。忘れないように書いているというのもあるけれど、忘れてもいいように書いている。書くことは悪魔祓いみたいなもので、書くとあっさり忘れられる。それがいい。
Escribir es un acto de exorcismo. Escribir cura, alivia.
2019年10月27日日曜日
2019年10月19日土曜日
近況
気がついたら10月も半ばになっていた。
カルラ・スアレスの『ハバナ零年』は、信じられないほど書評に恵まれ、現在までで15本を数える。こちらを見るとわかる。
書いてくださった方、ありがとう!
今、売っている集英社の文芸誌「すばる」2019年11月号に、カルラ・スアレスの短篇「飛びたい」を翻訳掲載した。
表紙に何もそのことが載っていないのは残念だが、それは仕方ないとして、すでにリスボンの彼女の元にもこの雑誌は届いたと連絡があった。
「どのページかわからないけど嬉しい、ありがとう!」ということでした。
台風19号のニュースも彼女に届き、こちらの状況を心配してくれた。
キューバつながりで、もう一つ。
味の素食の文化センターが編集発行の食文化雑誌「Vesta(ヴェスタ)」2019年秋号(116号)にキューバの調味料について書いた。
食文化について何かを書いたのは初めてのような気がする。とても楽しい仕事だった。
カルラ・スアレスの『ハバナ零年』は、信じられないほど書評に恵まれ、現在までで15本を数える。こちらを見るとわかる。
書いてくださった方、ありがとう!
今、売っている集英社の文芸誌「すばる」2019年11月号に、カルラ・スアレスの短篇「飛びたい」を翻訳掲載した。
表紙に何もそのことが載っていないのは残念だが、それは仕方ないとして、すでにリスボンの彼女の元にもこの雑誌は届いたと連絡があった。
「どのページかわからないけど嬉しい、ありがとう!」ということでした。
台風19号のニュースも彼女に届き、こちらの状況を心配してくれた。
キューバつながりで、もう一つ。
味の素食の文化センターが編集発行の食文化雑誌「Vesta(ヴェスタ)」2019年秋号(116号)にキューバの調味料について書いた。
食文化について何かを書いたのは初めてのような気がする。とても楽しい仕事だった。
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