2023年11月14日火曜日

11月14日 カヴァフィス

カヴァフィスの詩集は2種類の翻訳が出ている。

『カヴァフィス全詩』池澤夏樹訳、書肆山田、2018年
『カヴァフィス全詩集』(第二版)、中井久夫訳、みすず書房、1991年


とある人は「若者がジョン・ダンとカヴァフィスを知らないと国の未来は暗い」と言っていた。

「蝋燭」という詩のスペイン語版はここに載っている。池澤夏樹によると1893年8月に書かれた詩。

Los días del futuro están delante de nosotros
como una hilera de velas encendidas
-velas doradas, cálidas, y vivas.
Quedan atrás los días ya pasados,
una triste línea de veles apagadas;
las más cercanas aún despiden humo,
velas frías, derretidas, y dobladas.
No quiero verlas; sus formas me apenan,
y me apena recordar su luz primera.
Miro adelante mis velas encendidas.
No quiero volverme, para no verlas y temblar,
cuán rápido la línea oscura crece,
cuán rápido aumentan las velas apagadas.


未来の日々はぼくたちの前にある
火の灯った一列の蝋燭のように
黄金色の、熱い、生きている蝋燭たち。
ぼくたちの後ろ側に過ぎ去った日々がある
消えた蝋燭の悲しい列。
いちばん近い蝋燭はまだ煙が出ている
冷たくなって、溶けて、折れ曲がった蝋燭たち。
その蝋燭は見たくない。その形状にぼくは辛くなる
最初に放っていた光を思い出すと辛くなる。
前にある、ぼくの火のついた蝋燭を見る。
振り返って、見て震えたくない。
暗い列はどれほどの速さで育つことか
消えた蝋燭はどれほどの速さで増えることか。




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一ヶ月に一回ぐらいしか更新できなくなっている。そのあいだにも思うことはあるのだけれども書けない内容の方が多い。こういうのは結局ストレスになってよくない。カモフラージュしてでも書くべきなのだろうなあ。小説とか詩とかが書かれているのもそういう面はあるだろうし。カヴァフィスの詩も部分的に自分の代理なのかもしれない。