2020年4月17日金曜日

4月17日:CUBA: A Jewish Journey

在宅時間が増大したのでできるだけ片付けにも専念している。そうすると案外本が出てくるものである。

今日出てきたのは、以下の写真集。


CUBA: A Jewish Journey (Photographs by Errol Daniels), Errol Daniels Photography, 2003. (ISBN 0-9744399-0-8)

キューバのユダヤコミュニティの写真集。

キューバに最初に上陸したユダヤ人は、ルイス・デ・トーレス(Luis De Torres)である。ユダヤ教徒追放令に先立って、カトリックに改宗し、コロンブスの通訳として船に乗って新大陸に渡った。ヘブライ語、アラビア語ができた。彼はイスパニョーラ島に残り、1493年に亡くなったらしい。

スペインの異端審問を逃れ、多くのユダヤ人が新大陸へ逃亡した。例えばホセ・マルティは米国のキーウェストのユダヤコミュニティに資金援助を得ていた。

キューバにシナゴーグと墓地ができたのは1910年。ユダヤ人の移住は両大戦間期がもっとも多かった。

多くのユダヤ人は繊維業に従事し、工場を開いたり店舗を持ったり。医者や銀行家、弁護士になったもの、政府の要職に就いたものもいる。

1945年の時点でキューバのユダヤ人口は25000人ほど。第2次世界大戦が終結するとヨーロッパに戻ったり、米国に渡るユダヤ人も多く、革命の頃には15000人ほどのユダヤ人がキューバにいた。

革命ののち、多くのユダヤ系キューバ人は米国、あるいはラテンアメリカの別の国々へ。イスラエルへ渡ったものもいる。

 1961年、カナダ・ユダヤ人会議はコーシャ・フードをキューバに送っている。シナゴーグが門を閉ざすことはなかったようだが、若者たちは徐々に信仰を捨てていった。80年代になると、再びユダヤコミュニティは大きくなり、2003年ごろにはおよそ1500人のユダヤ人がキューバには住んでいた。

2001年、Weinberg財団やJoint Distribution Committeeの資金の援助を得て、ベダード地区のシナゴーグが改修された。このシナゴーグ、Beth Shalomはハバナでもっとも大きい。1957年に建造されたが、1990年代には相当に傷んでいた。

このBeth Shalom以外に、ハバナにはもう二つシナゴーグがある。ひとつは旧市街のAdath Israel、もう一つはセファルディ系のシナゴーグでこちらはベダード地区にある。

以下は今年の3月、ハバナのシナゴーグ、Beth Shalom。猫がいたかどうかは記憶がない。


住所は以下の通り。

Entre 13 y 15, 259 Calle I, La Habana


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