マリア・ホセ・フェラーダ María José Ferrada(1977-)はチリ出身の作家で、すでに何冊か児童書が翻訳されている。今回の来日で5度目だという彼女の日本滞在記にDiario de Japón(2022)があり、そこでは「ドイツは私の祖父の頭の中では、7歳まで話していた母語の響きで、その年、学校に行き、まずまずの発音のスペイン語を学んだ。チリ南部の極小の村でのことだった。祖父の両親は子どもの時、19世紀末にキールを出た船でチリに着いた。陸にあがると、着いたばかりの人は、パンのことをダス・ブロート、ビスケットのことをディー・プレッツヒェンと言い続けた」と書いている。来日中の彼女が登壇するイベントが8月15日にある。それを知ったのは、ガブリエラ・ミストラルがノーベル文学賞を受賞して80年が過ぎて、そのことを祝す催しがあったから。
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