コロンビアで、日本の学術振興会にあたるColciencias(科学技術振興院)が、博士課程の学生への予算を人文社会系には配分率をゼロとし、すべて科学分野に充当することになった。
たまたまコロンビアの新聞を読んでいたら見つけた記事がこれ(タイトルは「Colciencias 対 人文学」)で、きちんと読んでいないのだが、日本で起きていることとよく似ているように見える。
実際、他の記事(タイトルは「人文学の終わり?」)では、今回のコロンビアの決定は、日本で起きていることと似たようなケースだと言っている。
コロンビアの国立大学の人文社会系学部の学部長が連帯して抗議声明を発表している。それがこれ。カリにあるデル・バジェ大学のウェブページに載ったものだ。
コロンビアの歴史学者エドゥアルド・ポサーダ・カルボーもEl Tiempo紙で人文社会系研究を擁護するオピニオンを掲載している。
いま挙げてきたのはどれもこの10月に入ってからのことだ。
しかし調べてみると、どうやら今年のはじめくらいから、Colcienciasは人文社会系の研究の「業績評価」や「学術貢献度」を数値化する方向性を打ち出し、そのことが人文社会系研究者たちのあいだからの反感を引き起こしていたようだ。それがこの記事。
(この項、続く)
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