メキシコの作家についてふと考えてみると、メキシコシティで生まれたり、育ったり、学んだり、死んだりした人ばかりだ。
カルロス・フェンテス、エレナ・ポニアトウスカ、ホセ・エミリオ・パチェコ、オクタビオ・パス、ホルヘ・ボルピ、アルフォンソ・レイエス……
翻訳がない作家でも、たとえばマリオ・ベジャティン、グアダルーペ・ネッテルのような作家もメキシコシティが居場所である。
メキシコ人ではないけれども、長く住んでいる作家、ガルシア=マルケス、フェルナンド・バジェホ、ロベルト・ボラーニョでさえも、メキシコシティが拠点だ。
国の大きさからして、これでは偏っているような気がしないでもない。
というわけで、いま関心はメキシコシティ以外の作家にある。手元に作品のある作家で、しかも自分と同世代くらいを意図的に選んで並べてみる。順不同。
フアン・パブロ・ビジャロボス(Juan Pablo Villalobos):1973年グアダラハラ生まれ。
クリスティナ・リベラ・ガルサ(Cristina Rivera Garza):1964年タマウリパス生まれ。
トリーノ・マルドナード(Tryno Maldonado):1977年サカテカス生まれ。
エドゥアルド・アントニオ・パーラ(Eduardo Antonio Parra):1965年グアナファト生まれ。
アルバロ・エンリゲ(Álvaro Enrigue):1969年グアダラハラ生まれ。
マウリシオ・モンティエル・フィゲイラス:1968年グアダラハラ生まれ。
ジョルディ・ソレール(Jordi Soler):1963年ベラクルス生まれ。
ホアキン・ウルタード・ペレス(Joaquín Hurtado Pérez):1961年モンテレイ生まれ。
(この項、追って作品について増補予定)
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