2015年9月3日木曜日

キューバ文学(10)バルセロナ編[追記あり]

バルセロナでキューバ文学はどうなっているのだろうか。

バルセロナ在住のキューバ作家で有名なのは、アビリオ・エステベスとイバン・デ・ラ・ヌエス。

アビリオ・エステベス(1954年生まれ)は、亡命して15年くらいになるのではないかと思って、Wikipediaで調べてみたら、46歳で亡命したそうだから、2000年ということでぴったりだ。

実は亡命する前にハバナで、たまたまだけれども短い時間話をしたことがある。ビルヒリオ・ピニェーラのことを知っている人だったので、教えてもらった。

バルセロナに移ってからも精力的で、2年に一冊ぐらいのペースで本を出し続けている。

イバン・デ・ラ・ヌエスはエル・パイース紙にコラムを書いているので、たまに読む。
ずいぶん前に、このブログでも米国との国交回復についてのコラムを紹介した。その後も2か月に1本ぐらいの割合で書いている.

バルセロナで見つけたキューバ文学の新刊本を紹介しておこう。

現代キューバLGBT短篇集である。出版社の情報はこちら

Mañana hablarán de nosotros: Antología del cuento cubano(Prólogo de Norge Espinoza, Recopilación de Michel García Cruz), Editorial Dos Bigotes, 2015


19人の短篇が入っていて、劈頭は上で紹介したアビリオ・エステベスである。全体の3分の1ぐらいの作家しか知らないが、最近気になり始めているアナ・リディア・ベガAnna Lidia Vegaというサンクトペテルブルク生まれのキューバ作家も入っている。

[追記:9月8日]
出版社Dos BigotesのHPを見ていたら、前に気になって手に入れたこの本もここから出ていた。序文を書いたEduardo Mendicuttiが登壇したのはこの本の出版記念イベントだった。

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