2020年8月25日火曜日

8月後半

秋学期のカレンダーを見ながら、オンライン授業の準備を進めている。大学構内でも秋学期の登校に備えて衛生環境を改善するための工事が進んでいる。

図書館は開館時間は短いが、人はいないので今なら結構使い出があるかもしれない。その授業のことで、頭はすっかり中世・ルネサンスに浸かっている。

このところスペインの騎士道物語が日本語で読めるようになってきて、『アマディス・デ・ガウラ』に続いて『エスプランディアンの武勲』もあるし、気付いたら『ティラン・ロ・ブラン』は文庫になっていた。

国立西洋美術館のナショナル・ギャラリー展に出かけてみた。予約制で人数を絞っているので人混みに出会うことはないと思っていたけれども、そんなに空いているとは思えなかった。 

ナショナリ・ギャラリーのうち、イギリス美術はテート・ギャラリーが担っているという理解だが、このテートというのは固有名詞で、ヘンリー・テートのことである。この人物はどうやら砂糖業によって稼いだらしい。砂糖業となるとカリブ、奴隷制ということになる。

テート・ギャラリーのHPでは「テート・ギャラリーと奴隷制」として、その辺りの説明がなされている。

このことは長年議論の的だったが、2019年8月の結論として、ヘンリー・テートは奴隷所有者でも奴隷商人でもなかったが、テート・ギャラリーを植民地奴隷制と切り離すことはできない、ということだ。

夕方の上野公園は昔の記憶とはまったく違っていた。スターバックスができていたり。

 

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