キューバ・ボリビア映画
監督:アレハンドロ・ブルゲス(Alejandro Brugués)
制作年:2006年
主人公のエルネストはキューバを出たいと思い、各国大使館を訪れて面接をしてビザをとろうとするがうまくいかない。彼は母を亡くし、家はなく、車のなかで暮らしている。
エルネスト曰く、車は「おれの事務所 mi oficina」。つまり、彼は運転手ということだが、白タクなのだろうか。映画のなかで彼が運転手として働いている部分が出てきたという記憶がないので曖昧だったが、台詞をもう一度追い直したら、運転手として金を稼いでいるとあったので、そういう設定のようだ。[この部分、8月5日に修正]
エルネストには、同じように出国のために大使館並びをしている友人が2人ほどいる。
いっぽう、アナは家族が亡命したが、自分は残ることに決め、大きな屋敷に独り寂しく住んでいる看護婦。
ある日、エルネストはビザの取得のために健康診断書が必要になり、病院へ行く。そこでアナと出会う。このときアナの上司にあたる年配の医師が出てくるが、映画の最後で意外な人物であることがわかる……
エルネストとアナはお互いに惹かれ合うが、エルネストは出国を求め、アナは出国する気はない。
2人はお互いに干渉しないで、相手を深く知ろうとせず、割り切った関係を保つことにする。アナはエルネストが出国するための面接の練習につき合ってやったりする。
旅が目的で亡命するためではないことをきちんと伝えないとダメだ、キューバのことが好きだということを伝えないといけない、とアナは適切なアドバイスをする。
ちなみに、映画内では、どの国の大使館に行っているのかはわからないように、ぼかしてある。 見たことのない国旗のある大使館がいくつか出てくる。
映画内の面白い会話:
アナ「もし私が本だったら何だと思う?」
エルネスト「『資本論』だね」
エルネスト「もし俺が車だったら何だと思う?」
アナ「ラーダよ」
※ラーダはロシア(旧ソ連)製の車種。「ラダ」だと思っていたら、wikiでは「ラーダ」になっていた。
アナ「もし私が国なら?」
エルネスト「キューバ」
出国の方法は、ほかにもあって、スペイン人の女と結婚するというものだ。
(続かないかもしれないけれども、一応続く)
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