2023年2月27日月曜日

2月27日 La casa verdeの難所(5)

さらにLa casa verdeについて。

1部4章Cでアドリアン・ニエベスは伍長と使用人を置いて一人で逃げて、最終的にはフシーアとラリータに助けられる。

2部0章もまた難所である。

小型船がサンタ・マリア・デ・ニエバに着いてフリオ・レアテギが下船し、彼を出迎える面々がいる。現在形を中心に、過去形が入ってくる。フリオはイキートスからやって来たようである。

ファビオ・クエスタ:かつてイキートスにいてホテル経営をしていたが、現在サンタ・マリア・デ・ニエバの行政官。前任者はフリオ・レアテギ。

以下の3名はすでに出てきた。

マヌエル・アギラ

ペドロ・エスカビーノ

アレバロ・ベンサス

フリオ・レアテギは彼らと一通り挨拶し、その後、ファビオ・クエスタとともに伝道所の住居へ向かう。マザー・グリセルダに迎えられた後、待っている間に二人の男は会話を続ける。

No había duda, don Fabio estaba contento en Santa María de Nieva, con qué orgullo contaba las cosas de acá, ¿era esto mejor que administrar el hotel?, si hubiera seguido allá, en Iquitos, tendría ahora una buena situación, don Fabio, es decir, económicamente. Pero el gobernador ya estaba viejo y, aunque le pareciera mentira al señor Reátegui, no era hombre de ambiciones. ¿Así que no aguantaría ni un mes en Santa María de Nieva?, don Julio, ya veía que aguantó y, si Dios lo permitía, no saldría nunca más de aquí. ¿Por qué se empeñó tanto en este nombramiento?, Julio Reátegui no acababa de entenderlo, ¿por qué quiso reemplazarlo, don Fabio?, ¿qué buscaba?, y don Fabio ser, que no se riera, respetado, sus últimos años en Iquitos habían sido tan tristes, don Julio, nadie podía saber las vergüenzas, las humillaciones, cuando él lo llevó al hotel vivía de la caridad. Pero que no se pusiera triste, aquí en Nieva todos lo querían mucho, don Fabio ¿no consiguió lo que buscaba? Sí, lo respetaban, el sueldo no sería gran cosa, pero con lo que el señor Reátegui le daba por ayudarlo le bastaba para vivir tranquilo, también esto se lo debía, don julio, ah, no tenía palabras. (p.143)

「間違いない、ドン・ファビオはサンタ・マリア・デ・ニエバにいられて満足している、こちらでの出来事をさぞ誇らしく語っている、ホテルを経営するよりこっちのほうがいいのかね?、もしイキートスに居続けたらいまごろいい状況になっていたはずだねドン・ファビオ、経済的にという意味だが。しかし行政官はすでに年齢も年齢で、レアテギ氏には本心には聞こえないが、野心のある人間ではなかった。だからサンタ・マリア・デ・ニエバでは一ヶ月ともたないでしょうですってドン・フリオ?、もったことがすでにわかったでしょう、もし許されるならここから二度と出るつもりはない。なぜ彼がこのポストにこれほどこだわったのか?フリオ・レアテギにはそれがわかっていなかった、なぜ自分の後任になりたかったのだねドン・ファビオ?、何を求めていたんだね?するとドン・ファビオは、笑わないでください、尊敬されたかったのですよ、イキートスの最後のころはかなり悲しいものでしたからドン・フリオ、誰一人として恥辱や屈従を知らず、彼[フリオ]がホテルに連れていったとき、施しで暮らしていた。しかし悲しくならんでいい、ここニエバではみんなが必要としてるよドン・ファビオ、探していたものを得たのではないかね?確かに尊敬されていた、給料は大した額ではないが、レアテギ氏が手助けでくれたものでやっていくのに十分だった、このこともあなたのおかげですドン・フリオ、ああ感謝しきれません」

いずれにしても自由間接話法は訳しにくい。呼びかけ語がない場合には地の文に近づけ、呼びかけ語の前後で口語っぽさを出している。

Julio Reátegui cierra los ojos, don Fabio queda pensativo, su mano lenta, afectuosamente recorre la calva: de veras, ¿sabía don Julio que murió la madre Asunción?, ¿recibió su carta? La había recibido y la señora Reátegui escribió a las madres dándoles el pésame, él añadió unas líneas, una buena persona la monjita y don Fabio había hecho algo que no era muy legal, poner a media asta la bandera de la Gobernación, don Julio, para asociarse al duelo de alguna manera y ¿la madre Angélica estaba bien?, ¿siempre fuerte como una roca, esa viejecita? Se oyen pasos y ellos se ponen de pie, van al encuentro de la superiora, don Julio, madre, una mano blanca, era un honor para esta casa tener de nuevo aquí al señor Reátegui, qué contenta estaba de verlo, por favor, que se sentaran y ellos justamente estaban hablando, madre, recordando a la pobre madre Asunción. (p.144)

「フリオ・レアテギは目を閉じ、ドン・ファビオは考え込み、片手はゆっくり優しく禿げた頭部を撫でる--本当に、ドン・フリオはマザー・アスンシオンが死んだことを知っていますか?手紙は受け取りましたか?手紙は受け取り、レアテギ夫人がマザーたちにお悔やみの手紙を書き、彼が数行付け加えた、修道女は善人だったな、ドン・ファビオはあまり合法とは言えないことを行なった、役所で半旗にしましてねドン・フリオ、何らかの形で追悼に加わろうとしまして、マザー・アンヘリカは元気かな?いつも岩みたいに強靭だな、あの方は?足音が聞こえ、彼らは立ち上がり、修道院長を迎えに行き、ドン・フリオ、マザー、白い手、レアテギ氏をこの館に改めて迎えるのは光栄で、お目にかかれて大変嬉しいです、お願いですから腰掛けてください、すると彼らはちょうど話していましてね、マザー、かわいそうなマザー・アスンシオンを思い出していましてね」

ここではドン・フリオやドン・ファビオが呼びかけ語ではない局面でも使われているように見えるが(1行目と4行目のドン・ファビオと2行目のドン・フリオ)、発話のように訳したり。地の文と思考や会話の継ぎ目を曖昧にしつつ。

だんだん自由間接話法の訳し方の話になっている・・・・・・




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