キューバの人類学者ミゲル・バルネーが『逃亡奴隷』の次に出した本が『レイチェルの歌』。1969年刊行。
Barnet, Miguel, Canción de Rachel, Libros del Asteroide, Barcelona, 2013.
1910〜20年代、女優、踊り子として知られ、男性のみ入れるクラブで活躍した伝説的な女性を描きながら、当時のキューバの社会的背景(1912年の黒人党の反乱)にも踏み込んだ「風俗小説」。
この本のスペイン語版の序文はキューバ生まれのイタリア人(ítalo)、イタロ・カルヴィーノ。
キューバにはイタロ・カルヴィーノ文学賞もある。
文芸誌「Gaceta de Cuba」2013年5-6月号では「イタロ・カルヴィーノとラテンアメリカ」という特集も組まれている。
Antonio Melisというイタリア人のラテンアメリカ文学研究者(マリアテギなどアンデス方面を専門としていたようだ)が有名だったが、今年亡くなった。 彼にはこういう論考がある。
[この項、続く]
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