世界文学CLNの研究集会の二日目のテーマは「パリの外国人」だった。
自分でも気になるテーマだったので、以下の本や論文のことなどを頭に入れていった。
1 ヴァレリー・ラルボー『フェルミナ・マルケス』。スペイン語版が出てきた。
改めて見てみると、翻訳者は幾多の欧米の名作をスペイン語に訳したEnrique Diéz-Canedoである。ホイットマンやヴェルレーヌなどの詩を訳したはずだ。スペイン人だが、1938年からメキシコへ移っている。これは内戦のせいだろう。年齢はラルボーとほぼ同世代の人物で、この翻訳も1938年に初版が出ている。
2 Miguel Ángel Asturias, París 1924-1933: Periodismo y creación literaria.
ここにはアストゥリアスの文章のみならず、1920年代のパリに花を咲かせたラテンアメリカ文化についての論文が幾つか載っている。
以下は未読の論集。
3 Ingrid E. Fey and Karen Racine(ed.), Strange Pilgrimages: Exile, Travel, and National Identity in Latin America, 1800-1990s, Scholarly Resources Inc., 2000.
パリのラテンアメリカについては以下の論文がある。
Arturo Taracera Arriola, "Latin Americans in Paris in the 1920s: The Anti-Imperialist Struggle of the General Association of Latin American Students, 1925-1933"
[この項、続く]
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