ラテンアメリカ文学と翻訳についての本2冊。
Balderstron, Daniel, and Marcy E. Schwartz (ed.), Voice-Overs: Translation and Latin American Literature, State University of New York Press, 2002.
3部構成
第1部には、ラテンアメリカ作家たちの「翻訳」についてのエッセイが載っている。
ボルヘス、コルタサル、ガルシア=マルケス、ロサリオ・フェレ、ジュノ・ディアス、ドルフマン、ピグリアなど。
第2部は、翻訳者からの発言。『百年の孤独』の翻訳者(Gregory Rabassa)、カブレラ=インファンテの翻訳者(Suzanne Jill Levine)、ソル・フアナの翻訳者(Margaret Sayers Peden)など。
第3部は、批評的アプローチの部。ジェラルド・マーティンやホセ・キローガ、エドムンド・パス・ソルダン、ヴィッキー・アンルーなど。
この本を見つけたのは、コロンビアのロス・アンデス大学出版から出た以下の本がきっかけだった。
Goenaga, Francia Elena (comp.), Poéticas de la traducción, Bogotá, Ediciones Uniandes, 2012.
こちらは2部構成
第1部は、英語や仏語のスペイン語への翻訳者による/についての論考。詩の翻訳についての話が多い。詩は詩人によって翻訳されるべきか?など。
第2部は、文芸誌における翻訳文学の状況。「Mito」と「Eco」というかつてのコロンビアの主要文芸誌をめぐっての論考。
(この項、続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿