2026年1月24日土曜日

1月24日

台北に行ったので、台湾ものを読もうと佐藤春夫『台湾小説集』(中公文庫)から「女誡扇綺譚」。池澤夏樹選の河出書房の日本文学全集にも入っている。これは幽霊屋敷の怪奇的な話だ。佐藤春夫はラフカディオ・ハーンを訳したことがあるという。そのハーンより10年ほど前に日本を旅したのがイザベラ・バードで、彼女の『日本奥地紀行』があるけれども、その彼女の通訳を務めた男性は伊藤鶴吉。彼を主人公にしてフィクショナルに書いたのが中島京子『イトウの恋』。これは名作傑作。『平成大家族』も。

台北では台北ビエンナーレ2025(Whispers on the horizon)を台北市立美術館で見たのだが、その趣旨説明では呉明益『自転車泥棒』、候孝賢の『戯夢人生』、それに見たことのない陳映真の『My Kid Brother Kaonxing』が触れられていた。「From the cinema and literature of Taiwan, these are not mere stories; they are echoes of something deeper, something universal, something that reaches beyond their form.」

ガルシア=マルケスがエピグラフにあるのが呉明益の「歩道橋の魔術師」で、ニカノール・パラが引用されるのが「石獅子は覚えている」(どちらも『歩道橋の魔術師』)。

台北ビエンナーレで覚えているアーティスト:Ciou Zin-Yan, Anna Jermolaewa, Afra Al Dhaheri, Mohammad Al Faraj, Rana Begum, Wang Hsiang Lin, Shizuka Yokomizo, Chen Chih-Chi, Skyler Chen, Chen Cheng-Po, Fuyuhiko Takata, Kiriakos Tompolidis.

それから紀蔚然『台北プライベートアイ』(文春文庫)も。

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