「図書新聞」(3708号、2025年10月25日)で江戸智美さんが、バルガス=リョサ『激動の時代(作品社)の書評を書いてくださった。冒頭は公開されていて、電子版のバックナンバーで1号単位で読めるので、ここには引用しないけれど、あまりに素晴らしい。全部素晴らしくて感動してしまうが、とくに最後の、この小説の最終パートをめぐって書いているところに、『激動の時代』がいま読まれるべき書であることを指摘した決定的な文章がある。おそらく2500字くらいの短い文章でここまで持っていける力に圧倒される。感謝してもしきれない。いま「図書新聞」は苦境にあり、来年春の終刊が予告されているが、こういうすごい書評が載る書評紙がなくなったらどうなってしまうのだろう。これまで自分はこういう書評を書いてきただろうか。
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