プエルト・リコ作家も朝鮮戦争を書いている。
実際に戦地に行った作家として、エミリオ・ディアス・バルカルセル(Emilio Díaz Valcárcel, 1929-2015)。短篇「帰還(El regreso)」がよく言及される作品。未読だが『ナパーム(Napalm)』という小説もある。
もう一人はホセ・ルイス・ゴンサレス(José Luis González, 1926-1996)。ドミニカ共和国で生まれ、小さい頃にプエルト・リコに移って教育をうけ、米国をへて、その後メキシコへ。
彼の「開けられない鉛の箱(Una caja de plomo que no podía abrir)」は、朝鮮戦争に行ったプエルト・リコ兵士の遺骸が「鉛の箱」に入って戻ってくる話。米国政府から息子の消息を知らせる電報が英語で届き、それを読む母。やがて米国旗に包まれて帰ってくる「箱」。
斎藤真理子さんの韓国現代文学入門は、韓国作家、在日コリアン作家が描いた朝鮮戦争作品を多数紹介している。
以下は、プエルト・リコの文学作品アンソロジー。文学論、長編小説の断片、短篇、詩まで入っていて便利。
キューバの雑誌「Casa」は、70号(1972年)でプエルト・リコ特集を組んでいて、エミリオ・ディアス・バルカルセルの短編を載せている。NYに着いたばかりのプエルト・リコ人が、映画『ウェスト・サイド物語』を憎んでいる。なぜなら、プエルト・リコ人だとわかるとすぐにこの映画の話になるから。
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7月31日と8月1日はオープンキャンパス。昨年に引き続きオンライン。
ネットで調べると対面でやっている大学もあるようです。
大学で予定されていた、8月9月のワクチン接種は供給がなく中止になりました。
7月に入ってワクチンの供給不足が明らかになった時に、政府が示した見通しということで、8月9日以降には解消されるという話がありましたが、なんの根拠もなかったということですね……1回目のワクチンを受けて帰省しようと計画していた人たちもいると思われます。
信用できる情報がない状況というのは、かなりまずいですね。
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