キューバ作家のカルロス・A・アギレラ(Carlos A. Aguilera)は、1970年生まれ。
1997年から2002年まで、キューバの雑誌『Diáspora(s)』の編集に関わっていた。
詩人に与えられるダビド賞を受賞したことがあり(1995年)、詩集も何冊か出している。うち一冊のタイトルは「Das Kapital」。
21世紀に入ってから奨学金を得てドイツへ。しばらくドイツに住み、現在はチェコ・プラハ在住。フロリダのスペイン語新聞「El Nuevo Herald」によく原稿を書いている。
その彼の小説が『オブローモフ帝国』(2014)。この作品についての「El Nuevo Herald」のインタビューはこちら。
Carlos A. Aguilera, El imperio Oblómov, Ediciones Espuela de Plata, 2014.
まだ届いたばかりで飛ばし読みもしていない。タイトルはゴンチャロフの小説から来ているが、「オブローモフ」とは、ソ連や東欧を含めた「東」のことを指しているようだ。
冒頭だけ引用すると、「東に対する私の憎しみについて、東が象徴するすべてに対する私の憎しみについて、あの時代の思い出の一切に対する私の憎しみについて語ろう」とある。
この作家には他にも、中国ネタの小説(Teoría del alma chinaというタイトル)もあって、その本を論じたのが、ブエノスアイレスでお世話になった、グアダルーペ・シルバ(Guadalupe Silva)さん。
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7月11日、雷雨のあとの空は綺麗でしたが、梅雨明けはまだ先と思われます。
ご近所さんとたまたま出会って立ち話。美術館やギャラリー巡りが趣味の方で、コロナ第一波の時にほとんどの美術館が閉じてしまい参ったが、今は開いているものの、出かけるのが億劫になって出かけていないそうだ。わかる。こちらも映画館から足が遠のいた。
東京の緊急事態宣言は4度目。
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