『コンラッド研究』10号が届いた。
2017年11月の日本コンラッド協会年次大会で行なった講演原稿を大幅に加筆修正したもの。
タイトルは「コンラッド『ノストローモ』を書き直すことーフアン・ガブリエル・バスケス『コスタグアナ秘史』」
コンラッドといえば光文社古典新訳で『シークレット・エージェント』が高橋和久訳で出たばかり。
『コスタグアナ秘史』を読むならその前に『ノストローモ』を読まねばと考え、その『ノストローモ』を手にとって、分厚さにぎょっとして躊躇してしまう人も多いだろう。
毎日少しずつ読んで、ひと夏かけて読み切ったが、暑かったのかそれ以外のことはほとんどしなかった記憶がある(といったってほかにももなにかはやったのだろうが)。
読み切れたのは、読めば読むほどにコロンビアの沿岸部の風景が頭に浮かんだからというのもある。
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