2019年6月1日土曜日

キューバ読本(The Cuba Reader, revised and updated)[追記2019年12月2日]

The Cuba Readerが改訂されていた。

前のは2003年に出たものだった。

The Cuba Reader, (Aviva Chomsky, Barry Carr, Pamela Maria Smorkaloff, editors)), Duke University Press, Durham and London, 2003.

編者のひとり、Aviva Chomskyはノアム・チョムスキーの娘。


明石書店の『〇〇を知るための〇〇章』と似てはいるが、こちらは必読文章のアンソロジー。

キューバの場合、コロンブス航海誌からホセ・マルティ、カストロ、ゲバラはもちろん、フェルナンド・オルティス、フェルナンデス=レタマールほか、歴史、政治、文化に関する重要な文章がピックアップされているのでとても便利。小説の断片や詩や歌もあるし。『低開発の記憶』は最後のミサイル危機のシーンだけ。

こういうのを全部版権とって翻訳するというのも、考えてみればよくやるなあと思う。

で、下のが新しい改訂・アップデイト版。

The Cuba Reader(Second edition, revised and updated), (Aviva Chomsky, Barry Carr, Alfredo Prieto, Pamera Maria Smorkaloff, editors), Duke University Press, Durham and London, 2019.

新しくキューバ人で作家・ジャーナリスト・ライターのアルフレド・プリエト(Alfredo Prieto)が加わっている。


 新しいエディションでは、当然、フィデル後、米国との和解後の章が設けられている。よくみると、旧・新版ともに、マーガレット・ランダル(Margaret Randall)が2章担当している。

この「読本」では「コロンビア・リーダー」も結構みる。と言っても2017年に出たばかりだが。


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ラテンアメリカ・カリブ研究』第26号で、自著紹介をさせていただきました。機会をくださった編集委員の皆様、ありがとうございます!

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2019年12月2日の追記

本を整理していたら、「チリ・リーダー」も出てきた。

The Chile Reader: History, Culture, Politics, Duke University Press, 2014.



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