最近出かけたイベントについてのメモ。
ホルヘ・フランコさんの講演会でセルバンテス文化センターへ行った。映画『パライソ・トラベル』には間に合わなかったが、講演は全部聞くことができた。わかりやすいスペイン語だった。
聞いているときはなるほどねえ、と思っていたのに、今となってはすっかり忘れてしまったが、これを書きながら思い出しているのは、例えば、小説を書く時間は1日に4、5時間だが、その中でも、これだと思うような文章が書けるのはほんの少し、でもその一瞬に出会うために日頃から机に向かうようにしているのだ、というようなこと。
その後、その講演会にも来ていた星野智幸さんの講演会で駒澤大学へ行った。 去年東京外国語大学でも講演を間近で聞いたが、その時の内容とはまた別角度から小説家としての「物の見方」が示された。フランコさんとは国も言語も違うが、小説執筆に傾ける真摯さは二人とも同じで、誠実な話し方が印象に残った。
そして日本ラテンアメリカ学会で愛知県立大学へ。
ホルヘ・フランコさんの講演会の時には話に出なかったのだが、今年は(も?)選挙の年で、コロンビアの大統領選が5月27日に行われ、決選投票が6月17日に予定されている。例えば、伊高浩昭さんのブログは参考になる。
その決選投票に向けて、国際的な知識人、例えばジジェクやネグリも関わったことが起きている。彼らは決選投票に進む一人、グスタボ・ペトロ支持を公開書簡を通じて訴えているのだ。こちらにスペイン語のニュースがある。
作家のクッツェーもペトロ支持を表明。例えばこちらで。
ゲリラとの和平交渉・成立を疑問視するのがかつての強硬派大統領ウリベの後継イバン・ドゥケ。
それに対するのが、知識人の支持を集めている元M-19のグスタボ・ペトロ。
こういう国際的な著名人による公開書簡とかが出たりするときの、その後の流れは、なんとなくだけれども予想がつく。
元メデジン市長のファハルドを支持した作家のエクトル・アバッド・ファシオリンセは、そのファハルドの意見に同調し、二人のどちらを選んでもひどいことになるのがわかっているので白票を投じると表明していて(NY Timesのスペイン語版)、これがまた波紋を呼んでいる(ようである)。例えばこちら。
決選投票で誰に入れるかについて著名人に聞いたこんな記事も。
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