ダリ劇場美術館があるフィゲラス(Figueres)。
バルセロナからRenfeのAVEに乗って1時間程度でFigueres Vilafant駅に着く。そこから美術館までは歩いて20分程度。
フィゲラスまで来ると、フランス国境まではほんの少し。
ダリはフィゲラスで亡くなり、その劇場美術館に彼の墓も作品の一部として展示されている。
そしてダリの別荘があったのはコスタ・ブラーバに面したカダケス(Cadaqués)。
カダケスは地中海に突き出した鼻のような岬の突端。この岬というか半島は、名前はクレウス半島(Cabo de Creus, Cap de Creus)という。イベリア半島の最東端(el punto más oriental de la península ibérica)である。
こちらはカダケスにいるダリの動画。ポルリガートという入り江に面した別荘は現在やはり博物館。
カダケスまではフィゲラスから車で1時間ぐらいかかる。地図で見ると近いけれども、日光いろは坂並みのS字カーブが続く。車酔いのする人にはちょっと辛い道のりかもしれない。
その立地上、かつては陸路よりも船による往来の方が普通だったという。
ロルカがカダケスにいるダリを訪ねた時の写真はネット上にたくさんある。例えばこれ。
カダケスの夕暮れは素晴らしかった。2017年のディアーダ(Diada)の1日前の日曜日。
夏休みの終わりの最後の週末、そして今年は月曜日が9月11日に当たる。
今度の10月1日、果たしてカタルーニャはどうなっているのだろうか?
ヨーロッパの観光客ばかりのコスモポリタンな雰囲気。下の写真の真ん中に見えるのが旧市街にあるサンタ・マリア教会。
カダケスではおさまっていたが、フィゲラスの駅に降りた時、ものすごい北風が吹いていた。
案内をしてくれた人によると、この風は1年中いつでも吹く可能性があって、1週間続くこともあるという。そのせいで頭が痛くなる人、頭がおかしくなる人もいる。
ウィキペディアのフィゲラスの項目にはこの風のことが載っている。
「フィゲラスの重要な特徴は、トラモンターナという北から吹く冷たく乾いた風で、一年中繰り返し吹く」
そうか、トラモンターナのことかとわかり、ガルシア=マルケスの短篇「トラモンターナ」を思い出した。
確か人を狂わせる北風の話だったはず。と思ってネットで調べたらそうだった。
カダケスが出てくる短篇だ。
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2017年7月、そのフィゲラスのダリの遺骨が掘り起こされた。娘だと申し立てる人物が出て来たため、DNA鑑定が必要になったからだが、9月に出た結果では親子とは認定されず。
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