2016年2月、メキシコで見つけた本を紹介していこう。一冊目は『Besar al detective』。
著者はエルメル・メンドサ(Élmer Mendoza)。1949年、シナロア州クリアカン生まれ。
シナロア州は米国国境があるソノラ州の南にあって太平洋に面している。太平洋といっても、バハ・カリフォルニア半島の内側の太平洋である。
マサトランという、記憶では湘南海岸のような庶民的ビーチもこの州にある町だ。クリアカンは州都。
メンドサは麻薬もの、ノワール系作家としてよく知られている。
少し前のエントリー「麻薬密売」で「麻薬密売の文学(ナルコ・リテラトゥーラ Narcoliteratura, Literatura del narco)」というジャンルがあると書いた気がするが、メンドサはそのど真ん中にいるとも言える。
この前再逮捕されたシナロア・カルテルの麻薬王チャポ・グスマンもシナロア州の出身である。
Balas de Plata(Tusquets, 2008)が彼の出世作か。トゥスケッツ小説賞を2007年に受賞。"左利きの"メンディエタ刑事が登場する。
その彼が2015年11月に出したのが今回見つけた本。
Besar al detective, Literatura Random House, México D.F., 2015.
やはり刑事メンディエタが登場。
トゥスケッツ社にはこんなページが。
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