津島佑子、ウンベルト・エーコ、ハーパー・リーの訃報がとどくなか、うっかり見落としそうになってしまった。
プエルト・リコの作家ロサリオ・フェレ Rosario Ferréが2016年2月18日、亡くなった。
ここ数年闘病生活を送っていたとのことだ。享年77。
プエルト・リコの新聞「El nuevo día」紙に訃報が載っている。同じ新聞のこちらにも追悼コラム。
「El Vocero」紙にはこういうコラムと訃報記事。
メキシコの作家エレナ・ポニアトウスカの追悼文がメキシコの新聞「La Jornada」紙に載っている。こちらから。
プエルト・リコのウェブ雑誌「80grados」の追悼コラムはこちら。 生前のインタビューはこちら。
ニューヨークタイムズ紙の記事はこちら。
3月5日午後3時、プエルト・リコのサン・フアンにある美術館Museo de las Américasで追悼式が営まれる。アナ・リディア・ベガやマガリ・ガルシア・ラミスなど7人のプエルト・リコ女性作家がフェレの作品を読んだり追悼の言葉を述べる(この情報の出典はこちら。)
コスタ・リカの新聞「La Nación」紙の記事。
ロサリオ・フェレの作品の邦訳には以下のものがある。
『呪われた愛』松本楚子訳、現代企画室、2004年
実はこの作品をめぐって論文を書いたばかりで、もうじき日の目を見るはず。
[3月9日追記]
手元にあるロサリオの本は以下の3冊。
Maldito amor y otros cuentos, Vintage Español, New York, 1998.
※上記邦訳本『呪われた愛』の原典
Sweet Diamond Dust and other stories, A Plume Book, 1986.
※この本はMaldito amor の英語版でスペイン語からの翻訳もロサリオ自らが手がけた。
Papeles de Pandora, Vintage Español, New York, 2000.
※この本は短篇集で、全23篇所収。一部は1976年にメキシコのホアキン・モルティス社から刊行されている。
[3月26日追記]
ロサリオ・フェレの『呪われた愛』をめぐって論文を書いたものが刊行された。
久野量一「プエルト・リコ、問い直される「正史」――ロサリオ・フェレとマヌエル・ラモス・オテロの作品から」、『立命館言語文化研究』、27巻2・3合併号、2016年2月、pp.177-187.
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