2026年4月20日月曜日

4月20日

慶弔の席で親戚などと会うと、あの人は昔あんなことをしていたという話になるが、最近、自分以外はよく知っていることで、自分は聞かされていなかったのか、あるいは聞き忘れていたのか、ある事実を聞いて驚くことがあった。それは父が、戦後のある時期、GHQに関わっていたという話を知ったのだった。彼はそのことを明かさずにこの世を去ったのだが、身近な人は知っていたという。言いたくなかったのだろう。GHQの通訳といわれるその仕事は実は検閲官のことで、江藤淳の『閉ざされた言語空間 占領軍の検閲と戦後日本』によれば、日本の戦後の言論空間を支配した空気、いわゆる「戦後民主主義」と呼ばれる仮想の政治的態度を生み出すのに加担していた当事者(と言っても末端ではあるが)のひとりであるというわけだ。ただ、本当に検閲をしていたのかどうか真偽の確かめようがないと思っていたのだが、ある団体がデータベースを作成しており、そこで検索すると確かに彼の名前がヒットした。これは歴史的な事実なのだった。好奇心をそそられる物語の出現だ。


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