1978年の内務省主催の文学賞を受賞して1979年に出たのがこちら。
Luis A. Betancourt, Aquí las arenas son más limpias, Letras Cubanas, 1979.
この小説は、先日東京国際映画祭で見た『WASP ネットワーク』と同じような物語だ。
「Alpha 66」というマイアミ拠点の反カストログループに潜入する国家保安局のキューバ人スパイ。
CIA VS キューバ国家保安局(Seguridad del Estado)モノの典型ということだろう。
作者は1938年生まれ。ジャーナリズムを学び、内務省の准尉としてこの作品を書いた。
1970年代のことでいうと、この小説が1979年に出ているので、一区切りにはなりそうだ。
70年代のキューバの苦闘について、具体的な作品に基づいて考えていきたい。
ある種の「総動員体制下」で書かれたフィクションとはどういうものだろうか?
とにかく一歩ずつ進むしかない。
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