誰かがやっていると思っていたが、やっぱりそうだった。
キューバ革命のスローガンが書かれた看板コレクション。
例えば「ヒロン海岸ーアメリカ大陸における帝国主義の最初の敗北」とか「祖国か死か」と書かれた看板(ビルボード)は、ホセ・マルティ国際空港からハバナ市街に行くまでのあいだでも目に入ったりして、資本主義社会から行くとレアな風景である。
これを集めて本にした人がいる。OSPAAALやICAICが製作したポスターを集めた本はたくさんあるが、普通は野外に置かれる看板を集めた本は記憶がない。
著者はバルセロナ自治大学の先生。500枚以上の画像が載っている。著者自らが撮った写真と、キューバ共産党出版部の協力を得てデジタル化された画像の両方である。
Alfons González Quesada, Cuba en vallas: El imaginario de la Revolución Cubana a través de sus vallas políticas, Pol-len Edicions, Barcelona, 2016.
「偉大な革命は、新しいシンボルの創造を通じてその力を正当化しようとしてきた。旗、賛歌、典礼、祝典といったものは、古い秩序を拒み、それを乗り越え、新しい時のはじまりを予告した。キューバ革命もまた例外ではない。半世紀にわたってキューバ島に配置された看板や壁画は、革命のイメージを強固にすることに貢献してきたのである。(中略)著者アルフォンス・ゴンサレス・ケサーダは幾度となくキューバを訪れて看板や壁画を撮影しただけでなく、壁画のデザイン、印刷、配置などを請け負ったキューバ共産党出版部のコレクションにもあたり、デジタル化したのである。」
400ページ近い画集なので、とても重い。
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