ベルリンで出ているもう一つのスペイン語文芸誌は以下の「alba(アルバ)」。版元のリンクはこちら。
この第10号はメキシコ特集。
ユーリ・エレーラ(Yuri Herrera)とかイグナシオ・パディーリャ(Ignacio Padilla)とか、インタビューではグアダルーペ・ネッテル(Guadalupe Nettel)。
それに『巣窟の祭典』のフアン・パブロ・ビジャロボスも。
最初に雑誌を手にしたとき、機内誌なのかと思った。大きな版型で、紙面はドイツ語とのバイリンガルだったからだ。
大使館やその他大きな機関が援助しなければこれほど上質の紙を使ってはできないだろう。
前のエントリーで紹介した個人が作る小商いの雑誌とは対極的である。
巻頭はユーリ・エレーラの原稿だが、2016年にアンナ・ゼーガース賞を受賞したときの講演である。なるほど、と思って表紙を見たら、アンナ・ゼーガースの文章がスペイン語に翻訳されていたりする。
ドイツ語とスペイン語(文化)の架け橋としての雑誌である。
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ザクセン州のケムニッツで8月に反移民・極右のデモが起きたが、デモのきっかけになったのは、キューバ系ドイツ人が殺害されたことにある。DWスペイン語版の記事はこちら。
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