2015年1月18日日曜日

続いている本 Continuidad de los libros(Part 1)

アレナスのあとも本は続いている。


Carlos Fuentes, Machado de la Mancha, Fondo de Cultura Económica, 2001.

―カルロス・フェンテスがブラジルの作家マシャード・ジ・アシスについて行なった講演録。マシャード・ジ・アシスについては、スーザン・ソンタグが書いている文章も参考になる。


管啓次郎『ハワイ、蘭嶼 旅の手帖』左右社、2014。

―ハワイは関心があって、書きかけの論文もある。管啓次郎の本を読むとますます行きたくなる。


西成彦『バイリンガルな夢と憂鬱』人文書院、2014。

―V 章の「在日朝鮮人作家と『母語』問題――李 恢成を中心に」は冒頭から、日頃の生温い言語への考えを叩きのめしてくれる。


デイヴィッド・ハワース『パナマ地峡秘史――夢と残虐の四百年』(塩野崎宏訳)、リブロポート、1994。

―パナマ運河のことを調べていて見つけた本。表紙はパナマ運河を航行中のぶらじる丸の写真。


Antología de textos literarios, Editorial Universidad de Puerto Rico, 1994.

ーこのなかに収録されている一篇のエッセイが読みたかったが、届いてみて驚いた。とても役に立ちそうなアンソロジーだった。スペイン語圏の重要な試論(ensayo)、小説(narrativa)、詩がかなり網羅的におさめられている。


星野智幸『未来の記憶は蘭のなかで作られる』岩波書店、2014。

―いつも思うが、星野のタイトルはすばらしい。『最後の吐息』『目覚めよと人魚は歌う』『夜は終わらない』など。


D・H・ロレンス「メキシコの朝」(伊藤整訳)、『世界文学全集72』講談社、1975。

―巻末の年譜によると、ロレンスのメキシコ到着は1924年10月11日になっている。どれくらいメキシコにいたのかはわからない(別の資料を見たら違う年号になっているから、今となっては額面通りには受け取れないようだ)。メキシコシティでサマセット・モームに会っている。1925年に『翼ある蛇』を発表。「メキシコの朝」は紀行文で1927年に発表。そのとき彼は42歳で、『チャタレイ夫人の恋人』の執筆途中(28年に発表)。 それから2年後の1930年、ロレンスは45歳で亡くなっている。


芳川泰久『横断する文学』ミネルヴァ書房、2004。

ー多和田葉子論やアレナス論も面白いが、デュラス論に惹かれて。


0 件のコメント:

コメントを投稿