2021年6月8日火曜日

ラングストン・ヒューズ『ニグロと河』(斎藤忠利訳)/6月8日

ラングストン・ヒューズ『ニグロと河』斎藤忠利訳、国文社、1984年。

原題はThe Weary Blues(物憂いブルース)で、1926年刊行。

 

カリブ海を歌ったのは「カリブ海の日没」という4行詩。

「神さまが出血して
 血が空で咳をすると
 黒々とした海が赤くそまる
 それがカリブ海の日没だ」

キューバが言及されるのは「ソールダッド(あるキューバ人の肖像)」。 
  ※「ソールダッド」の原文表記はSoledad

「愛を営んだ あまりに多くの夜の
 影が
 お前の眼の下に おちている
   お前の眼
   苦痛と情熱でいっぱいの
   いつわりでいっぱいの
   苦痛と情熱でいっぱいの
   ソールダッド
   傷あとが深々ときざまれて
   声もない叫びをあげて じっとしている」

メキシコにいる父親と大学進学をめぐって議論して、ヒューズは「世界最大の黒人都市」ハーレムを見たいと伝える。反対はされたようがだが、結局コロンビア大学に入学した。

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日本ラテンアメリカ学会は昨年度は中止になったが、今年はオンラインで6月5日・6日開催。横浜国立大学が開催校。

春の学期も折り返し点をすぎた。写真は5月の終わり、散歩途中に見つけた紫陽花。随分早いですね。

 


 

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