ラングストン・ヒューズ『ニグロと河』斎藤忠利訳、国文社、1984年。
原題はThe Weary Blues(物憂いブルース)で、1926年刊行。
カリブ海を歌ったのは「カリブ海の日没」という4行詩。
「神さまが出血して
血が空で咳をすると
黒々とした海が赤くそまる
それがカリブ海の日没だ」
キューバが言及されるのは「ソールダッド(あるキューバ人の肖像)」。
※「ソールダッド」の原文表記はSoledad
「愛を営んだ あまりに多くの夜の
影が
お前の眼の下に おちている
お前の眼
苦痛と情熱でいっぱいの
いつわりでいっぱいの
苦痛と情熱でいっぱいの
ソールダッド
傷あとが深々ときざまれて
声もない叫びをあげて じっとしている」
メキシコにいる父親と大学進学をめぐって議論して、ヒューズは「世界最大の黒人都市」ハーレムを見たいと伝える。反対はされたようがだが、結局コロンビア大学に入学した。
---------------
日本ラテンアメリカ学会は昨年度は中止になったが、今年はオンラインで6月5日・6日開催。横浜国立大学が開催校。
春の学期も折り返し点をすぎた。写真は5月の終わり、散歩途中に見つけた紫陽花。随分早いですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿