ニコライ・オストロフスキー『鋼鉄はいかに鍛えられたか』のスペイン語版。
Nikolái Ostrovski, Así se templó el acero(Traducción de J. Vento y A. Herráiz), Editorial Porrúa, Ciudad de México, 2017.
この二人の翻訳者(ホセ・ベント José Ventoとアンヘル・エライス Ángel Herráiz)は、ショーロホフの『開かれた処女地』も翻訳している。スペイン語のタイトルは『Campos roturados』。
彼らはスペイン内戦時にソ連に亡命した知識人たちで、その中で最も有名なのは、コミンテルンの通訳者でもあったビセンテ・ペルテガス・マルティネス(Vicente Pertegaz Martínez, 1909-2002)。
スペイン内戦時のスペイン共産党員の主たる亡命先はパリ、メキシコだが、その中でソ連亡命の痕跡(特に文化的な痕跡)はなかなか辿るのが難しい(Alicia Alted Vigilの論文、El exilio español en la Unión Soviética)。
作家としては、「社会主義リアリズム作家」セサル・ムニョス・アルコナーダ(César Múñoz Arconada、1898-1964)の存在が知られている。1939年にソビエトへ亡命、亡くなったのはモスクワだ。彼の小説『タホ川 Río Tajo』(1938)はぜひ読んでみたい。
亡命スペイン人と革命キューバ人がソ連で出会い、それをヘスス・ディアス『シベリアの女』が描いている。
亡命スペイン人はスペイン語教師にもなる。エベルト・パディーリャがモスクワでスペイン語がうまいロシア人に会っているが、彼らは亡命スペイン人から習ったのだろう。
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ワクチン接種のスケジュールが少し前倒しになったようです。
私の住んでいる自治体では、6月14日(月曜日)に40歳から59歳までの人を対象に接種券が郵送され、予約受付開始日は7月5日(月曜日)。実際の接種日がいつになるかは、予約の埋まり方次第と思われます。
今年の夏至は6月21日月曜日。今日6月13日、東京の日の入りは18時58分。雨がぱらぱらと降ったぐらいで、長い夕方は気持ちがいいですね。
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