2020年6月7日日曜日

わたしには夢があった


この前、バルセロナの大学の先生が催したオンライン・トークショーに参加した。その時のメインスピーカーはメキシコ出身のフアン・パブロ・ビジャロボスである。

話題は、彼が出した「テスティモニオ」である。

スペイン語版は注文したけれどもまだ届かない。手元には英語版しかない。スペイン語版のタイトルが『Yo tuve un sueño』、つまり「わたしには夢があった」という、あの有名なセリフを過去形にしたものである。

英語版は以下のようになっている。

Juan Pablo Villalobos, The Other Side: Stories of Central American Teen Refugees Who Dream of Crossing The Border, Translated by Rsalind Harvey, Farrar Straus Giroux, New York, 2019.



ビジャロボスが自ら中米出身で米国国境を渡った若者たちにインタビューしたものを編集して出来上がったのがこの本である。

本にするために彼が施した処理の一つが、「日記」形式である。ある人物のパートは日記になっているのだが、これは実際にそのインタビュイーが日記を書いていたのではなく、語った内容は日記にするのがいいとビジャロボスが判断したのだそうだ。

本の最後には「Furthe Readings」があって、この国境越えにまつわる米国の戦略、子供達の国際援助団体、中米避難民に関するインフォメーションなどのURLや書籍が紹介されている。

そのうちの一冊が以下のもの。Ebookで入手可能。

Solito, Solita: Crossing Borders with Youth Migrants, Edited by Steven Mayers and Jonathan Freedman,



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『蜘蛛女のキス』を映画館で見た。最終日の最終回だったこともあって、思ったよりも人は入っていた。久しぶりの映画館。

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