2019年4月15日月曜日

三大陸

キューバのハバナで刊行されている雑誌『Tricontinental(三大陸)』は、簡単には手に入りにくいので、できる範囲で図書館を通じてコピーを取っている。

第1号(1967年7/8月)の目次は以下の通り。



 金日成、ストークリー・カーマイケル、フランツ・ファノンの名前がある。ある程度まとめて読まないといけないので、どこかのタイミングで図書館にこもる必要がある。

で、この雑誌やこの雑誌を出しているOSPAAAL(アジア・アフリカ・ラテンアメリカ人民連帯機構)のことについては、たくさん研究書があるのだろうが、例えば以下の本は読みやすいように思う。

裏表紙で紹介者として文章を寄せているのはヴィジャイ・プラシャド(『褐色の世界史』)。「第三世界」がプロジェクトであったように、「三大陸」もまたプロジェクトである。

Anne Garland Mahler, From the Tricontinental to the Global South, Duke University Press, Durham and London, 2018.



第2章の副題は「African American Civil Rights through a Tricontinental Lens」
第4章の副題は「Racial Politics in the "Latin, African" Nation」

この2章はキューバが中心。

まったく頭に入っていなかった流れが第3章の「Solidarity in Writings by Young Lords and Nuyoricans」。つまり、米国のプエルト・リコ系の人々である。

(この項、続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿