2025年12月19日金曜日

12月19日

2026年1月にコロンビアの各地で開かれるHay Festivalには、『ニュルンベルグ合流』(白水社)のフィリップ・サンズが招かれ、新作『ロンドン通り 38番地』(原題:38 Londres Street: On Impunity, Pinochet in England and a Nazi in Patagonia)について話すそうだ。「ロンドン通り 38番地」とはチリのサンティアゴの地名で、ピノチェト時代に秘密警察が拷問を行っていた場所だ。

このフェスティバルには、最近『夢遊の大地』(国書刊行会)が出たミア・コウト(モザンビークのポルトガル語作家)や、2023年に『トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―』(早川書房)でピュリッツァー賞(小説部門)を受賞したアルゼンチン出身の英語作家エルナン・ディアスも招待されている。

コロンビアの作家ラウラ・レストレポも招かれていたが、ノーベル平和賞のマリア・コリナ・マチャドが登壇することを理由に出席を取りやめた。「マチャド氏を講演者として招いたことは一線を越えている。マチャド氏のように、私たちの人民を服従させることに賛成し、私たちの国々の主権に反する立場や活動をすすめる人に発言の場を与え、聴衆を用意してはいけない。帝国主義的な介入については議論せず、容赦なく拒否されてしかるべき」と。

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