2024年9月9日月曜日

9月9日 近況 メキシコからの絵葉書

メキシコから絵葉書が届いた。絵葉書をもらうなんて果たして何年ぶりだろうか? 最近では自分が海外に行った時に記念に自分宛に出して、どれくらいの日数で着いたのかを知って驚いたりするくらいのことしか記憶がない。

もらった絵葉書は、メキシコシティの中央郵便局(Palacio Postal)から出されたもので、消印は8月16日。たぶん2週間くらいで着いているのではないだろうか。とすると、これは30年ほど前とそんなに変わらないかもしれない(当たり前と言えば当たり前だが)。最近海外から届くものといえば本ぐらいしかないが、葉書もなくならずに届くのだ。

メキシコシティの中央郵便局は、べジャス・アルテス(Palacio de Bellas Artes)の向かい、ラテンアメリカタワーもすぐのところだ。アラメダ公園は滑って転んでしまいやしないかと思うくらいつるつるに磨かれている。この辺は目をつぶってでも歩いて回れるくらい知っている(つもりだ)。

メキシコでこの近くに集合してカテドラル見物をしたことがあり、その時は地下鉄イダルゴ駅で降り、朝早かったので朝ごはんを食べた。米国の簡易食堂(ダイナー)のようなのがどこにでもあった。

朝のメキシコシティは確か1年のどんな時でも涼しいか寒く、晴れていて、どんな楽しい長い一日があるのだろうと思ったものだった。というかそういう良い思い出にしておきたい。











2024年9月2日月曜日

9月2日 近況


前便の続きで、小池東京都知事の記者会見の表現は、政府答弁書と違って本人の表現のように見えるが、すでに「答え」が用意されている。

昨年(2023年8月18日)の記者会見で、追悼文を送付しないことについて質問されると、

「私は慰霊大法要において都知事といたしまして、先の関東大震災、また大戦で犠牲となられた全ての方々への哀悼の意を表しております。震災による極度の混乱下での事情で犠牲となられた方々も含めて全ての方々に対しまして慰霊する気持ちを改めまして表すということで、私自身は対応してまいったところでございます。これは以前もお伝えをしている通りであります。以上です。」(下線引用者)

今年の8月23日の記者会見では、「虐殺についてその事実をお認めになるか、知事のご認識、お考えを聞かせください」と問われ、

「これについては、様々な研究や様々な文献などお調べになっているのかと思います。それについては、それぞれが研究されておられることだと思いますが、私自身はこの、よくこの慰霊の追悼文を出さないのかということを問われているところでございますけれども、毎年、この東京都の慰霊堂で開かれる大法要で、震災による極度の混乱下での事情で犠牲となった方も含めて、全ての方々に対して慰霊する気持ちを改めて表しているところでございます。じゃあ読売さん。」

翌週の8月30日の記者会見では、

「これはもう何度もお答えしておりますけれども、慰霊大法要を行います。都知事として先の関東大震災及び大戦で犠牲となられた全ての方々への哀悼の意を表させていただいております。震災による極度の混乱下での事情で犠牲となった方々も含めまして、全ての方々に対して慰霊する気持ちを改めて表すということで私自身は対応してきたわけでございます。この考えは今後とも変わらないということです。」

虐殺された人のことは、常に「極度の混乱下での事情で犠牲となった」とする。記者会見の動画を見てみると、この部分を答えるときには原稿を読んでいる。つまり答えが用意されている。

8月30日では虐殺についての研究について、「その様々な研究の中には虐殺はなかったという研究も含まれるんでしょうか」という質問に対して、

「様々な研究があるということです。よろしいですか。今日は以上です。」

つまり、「虐殺はなかった」という研究が含まれて「いない」とは言っていない。記者会見から判断すると、2024年の今年から、「虐殺がなかったという説もあり」に傾いてきている。

虐殺という表現を避けて「極度の混乱で犠牲になった方」と言い、虐殺について「様々な研究がある」といい、そこには「虐殺がなかったとする研究」も含まれている。

ちょうどチリ映画『エターナルメモリー』を見たところだ。