2024年8月26日月曜日

8月26日 近況

終わったイベントを告知するわけではないのだが、以下のイベントでコメンテーターを務めた



ブラジルの日系人、朝鮮民主主義人民共和国の美術、砂川闘争などなどということで自分の専門地域からも学問分野からも遠かったのだが、想像したのよりも多くの共通点があり、とても有意義だった。5時間半に及ぶ、内容の濃い、それぞれの発表が交錯した研究会。

以下、事前にページをめくった文献を備忘録としてあげておく。

洪善杓『韓国近代美術史: 甲午改革から1950年代まで』稲葉 真以 、米津 篤八訳、東京大学出版会、2019年
金 英那『韓国近代美術の百年』三元社、2011年
古川美佳『韓国の民衆美術 抵抗の美学と思想』岩波書店、2018年
川名 晋史『在日米軍基地 米国と国連軍、「2つの顔」の80年史』中公新書、2024年
高原太一「「砂川問題」の同時代史―歴史教育家、高橋磌一の経験を中心に―」Quadrante: クァドランテ、2019年
オスカール・ナカザト『ニホンジン』武田千香訳、水声社、2022年
丹羽京子『タゴール』清水書院、2016年(新装版)
武内進一・中山智香子編『ブラック・ライヴズ・マターから学ぶ アメリカからグローバル世界へ』東京外国語大学出版会、2022年
太田昌国『極私的60年代追憶 精神のリレーのために』インパクト出版会、2014年
太田昌国「『反カストロ文書』を読む」現代思想、2008年5月臨時増刊(フィデル・カストロ特集)
インディアス群書編集部「『インディアス群書』通信13」、2005年

しかし全部21世紀に入ってから出た本ばかり。そういう時代なのだな。

今年の3月にソウルへ行って美術館をいくつか見て、そのこともどこかで整理しておく必要があるのにほったらかしになっている。韓国美術に関する本はその基礎的文献で貴重だ。

--8月27日追記--
上記の『在日米軍基地』の30ページに朝鮮戦争時の国連軍への参加国が列挙され、その中にキューバも入っている(地上軍)。

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