2022年5月3日火曜日

5月3日 近況『ロシア文学からの旅:交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房

近々、以下の本が刊行されます。

中村唯史、坂庭淳史、小椋彩編著『ロシア文学からの旅:交錯する人と言葉』ミネルヴァ書房、2022




この本には「世界の中のロシア文学」と題して、世界の文学におけるロシア文学との関係を紹介するパートがあり、そこに「ロシア文学とラテンアメリカ文学」の項目を書きました。革命後のキューバにおけるロシア・ソ連文学との関係です。アナ・リディア・ベガ・セローバの短篇(「ロシア料理 La comida rusa」)を引用しています。

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英語でもスペイン語でも書く、コロンビア出身でNY在住の作家ハイメ・マンリケの名前が以下の本に出てくる。

レベッカ・L・ウォルコウィッツ『生まれつき翻訳-世界文学時代の現代小説』(佐藤元状・吉田恭子[監訳] 田尻芳樹・秦邦生[訳])、松籟社、2021年

「小説家で詩人のハイメ・マンリケはコロンビア生まれだが、一九八〇年以来合衆国在住で、小説は英語、詩はスペイン語で出版している。彼に言わせれば英語は自分の「公用言語」である。社会との「会話」として、「会話」について執筆するのに楽な言語であるのが英語であるのに対して、スペイン語は彼にとって「親密な」言語なのである。」(23ページ)

ハイメ・マンリケには日本語での翻訳書がある。

ハイメ・マンリケ『優男たち-アレナス、ロルカ、プイグ、そして私』(太田晋訳)青土社、2006年

最も有名な彼の小説は以下の『マンハッタンに浮かぶラテンの月』。

Jaime Manrique, Latin Moon in Manhattan, The University of Wisconsin Press, 1992




目の疲れと肩こりがはじまってしまうので、根を詰めてはいけないのだが、このところの雨と晴れの繰り返しも結構辛い。気圧の影響かもしれない。



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