前の更新から気がつくと1ヶ月近い。書きたいことは山ほどあるような気がするのに、時間の方が早く過ぎてゆく。
ぼやっとしてると時間に負けてしまう。勝ち負けではないはずなのに。
時間と一緒に生きている。時間があって自分がある。それなのに時間との付き合いが難しい。
のんびり生きたいという感覚はどういうことなのだろう。時間の速度よりもゆっくり生きるということなのだろうか。
本がある、映画がある。読む、見る、内容について思う、考える。
それは読んでいるとき、見ているときと並行して起きている。
その時間に過ぎていることはその時間の中にある。
ボルヘスの「グアヤキル」を読み直していて、いや本当に面白いなあと思ったのは、読んでいるときのことだ。エリック・ドルフィーの言葉が思い出される。
映画『ノーザン・ソウル』の興奮、『ライ麦畑の反逆児ーひとりぼっちのサリンジャー』の教訓、『女王陛下のお気に入り』のおぞましさ、これらはどこへ?
大きな音でジャズを聴きたいが、そんなことをしたら耳鳴りが止まらなくなる。真夏の森でセミの音を聞くような耳鳴りが。
セルバンテス文化センターでキューバ映画祭をやっていた。短篇5本と長篇1本を見てきた。長篇は『Habanastation』(Ian Padrón監督、2011)。
最近届いたキューバ本は以下の2冊。
Ildefonso Pereda Valdés, Lo negro y lo mulato en la poesía negra, Ediciones Ciudadela, Montevideo, 1970.
キューバ詩における黒人性とムラート性について、ウルグアイ人が論じたもの。よく引用・参照される古典的文献の一つ。
同じテーマの新しい文献が以下のもの。
MIguel Arnedo-Gómez, Writing Rumba: The Afrocubanista Movement in Poetry, University of Virginia Press, Charlottesville and London, 2006.
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