昨年12月16日、下北沢のB&Bでボラーニョ・コレクション完結記念トークがあった。こちら。B&Bはこのイベントのすぐ後に新しい場所に移転しているはずだ。
その時の内容が『図書新聞』3340号(2018年2月24日)に掲載された。
独立映画鍋のイベントにも出かけ、ラテンアメリカの映画人の試みについて話を聞いてきた。
その後、まさしくハリウッドでメキシコ人が撮った『シェイプ・オブ・ウォーター』の公開が始まり、実にタイムリーだった。
そういえば、近頃見た映画では、どれも肝心要のベストシーンが女性(弱者)から男性や男性中心社会に向けられる、真っ当な抵抗・憤激・反論になっている。
マリーナ・ビダルが車の上に乗ったり、パンチングボールを殴ったりするところ。
ミルドレッド・ヘイズが警察署に火炎瓶を投げ込むところ。
そしてイライザ・エスポジート(スペイン語ならエリサ・エクスポシトElisa Expósito)がストリックランドに、****と言うところ。そしてそれをゼルダが「ありがとう」って言ってると解説するところ。
『シェイプ・オブ・ウォーター』はラテンアメリカものの映画としてとても素晴らしい。私が見るところ、この作品の先駆には、ガルシア=マルケスの「大きな翼を持った老人」や「美しい水死人」がある。
特に前者の短編はアルゼンチンのフェルナンド・ビリによって映画化されている。キューバ映画である。
フェルナンド・ビリは昨年12月に亡くなったが、この映画を見たらなんと言ったのだろう。
ギレルモ・デル・トロがギジェルモ・デル・トロと呼ばれるときは来るのだろうか。
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