ケンブリッジのシリーズで昨年出たキューバ文学史が届いた。編者はラテンアメリカ・アヴァンギャルド研究のヴィッキー・ウンルー(Vicky Unruh)と、キューバ文化・文学研究で、ソ連影響下のキューバについて業績の多いジャクリーン・ロスの二人。
The Cambridge History of Cuban Literature, Edited by Vicky Unruh and Jacqueline Loss, Cambridge University Press, 2024.
全体で785ページ。このリンクから、目次やインデックスを見ることができる。
近況として、植民地文化学会の年報『植民地文化研究』23号(2025)に、比較文学者・ポーランド文学者の西成彦さんとの往復書簡「ラテンアメリカ文学者に聞く」が掲載された。
西さんの問いかけに答える形で、これまで書いたことがないような自伝的なことも含めて、『百年の孤独』を出発点に、これまでの研究を振り返りながら、あれこれラテンアメリカ文学について論文では書いていないようなことを書いた。
移民や東アジアの文学のことまで、こういう形式だからこそ自由に書けることも多かった。ちょうどこのやりとりをしている頃に、ハン・ガンのノーベル文学賞があったりして、往復書簡でも少し触れた津島佑子の存在の大きさを思った。今後はここに書いたようなことをもとに論文その他で形にしていきたい。
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