スペインの総選挙が終わって、パブロ・イグレシアスさんのPodemosが躍進したとのニュース。日本でも彼に注目・心酔している人がいる。
忘れないうちに書いておきたいバルセロナの一地区がある。
グラシア地区(Vila de Gràcia)。
ディアゴナル通りの北側で、Google Mapで検索すると、このように示される。あるキューバ作家はこの地区に住んでいるのだと聞いた。
もともとはバルセロナとは切り離された村(pueblo)だったようだが、いまは完全にバルセロナの一部である。
「彼女は(中略)最後の避難場所として、 すでにバルセローナの拡大によって飲みこまれてしまっている古くからの上品な村グラシアを選んだ。」(ガルシア=マルケス「悦楽のマリア」)
とあるように、かつては「村」だったようだ。
ちなみにガルシア=マルケスがバルセロナで住んでいたのは、Sarrià地区のCapotana通りだが、この短篇ではグラシア地区住まいの女性が出てくる。
グラシア地区には時計広場なんていうのもある。コロンビアのカルタヘナの時計広場を思い出したりする。
グラシア地区について書いたブログはたくさんあって、たとえばこういうもの。
しかしグラシア地区にある「ダイヤモンド広場」を題材に採る以下の本のことを知らなかった。
マルセ・ルドゥレーダ『ダイヤモンド広場』(朝比奈誼訳、晶文社)
女性作家がカタルーニャ語で1960年に亡命先のジュネーヴで書いた作品。
「町内のお祭りの日がやってきた。キメットは、ダイヤモンド広場で踊ろう、そうすればお前[クルメータ]が花束をもらえるなどと言っていた(…)。」(p.39)
このお祭りの日というのは、グラシア地区で8月に催される祭りのことだ。 クルメータとキメットはこの祭りで知り合う。
今年のイベントはこんな感じ。
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