ウォルフガング・パーレンはオーストリアに生まれ、メキシコで没したシュルレアリスト芸術家である。メキシコで雑誌を出し、先住民文化を収集していた。メキシコシティのサン・アンヘルにアトリエがあった。彼の環大西洋をまたぐ芸術家たちとの広い付き合いは相当に面白いものだ。植民地的欲望に取り憑かれたコレクターとしての彼および彼の作品をいかに脱植民地的にアプローチするかということを焦点に当てた発表のある研究会があってコメントを用意した。パーレンもいた1940年のメキシコのシュルレアリスム展について、ル・クレジオの『ディエゴとフリーダ』とギジェルモ・デ・トーレの『前衛文学史』は対照的に評価しているが、これと似たような関係がカルペンティエルとオクタビオ・パスのそれぞれのシュルレアリスム論にも見出せる。先住民文化の収集者といえばカルロス・フェンテスの「チャック・モール」とカルペンティエルの『失われた足跡』だ。パーレンはすでにこの二人の小説家によって戯画化されていたのだった。かたやメキシコのアマチュア骨董品コレクター、かたやニューヨークに住むラテンアメリカ音楽学者として。
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