世界は変わり続ける

El mundo cambia constantemente.

ラテンアメリカ文学、キューバの文学、カリブの文学などについてメモのようなものを書いています。忘れないように書いているというのもあるけれど、忘れてもいいように書いている。書くことは悪魔祓いみたいなもので、書くとあっさり忘れられる。それがいい。

Escribir es un acto de exorcismo. Escribir cura, alivia.

2020年9月30日水曜日

ゴーギャンとリマ、その後 Part III

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福永武彦の『ゴーギャンの世界』(新潮社、全集版)とバルガス=リョサの『楽園への道』(河出文庫)から。 「そして彼は[1865年]以後の六年間を海上で暮し、水夫や火夫や舵手を経験し、成年以後は水兵となって、その間に南米やインドやスカンジナヴィアへ行った。それは恰もボードレールが、二...
2020年9月29日火曜日

ゴーギャンとリマ Part II

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 前便の続きで、福永武彦『ゴーギャンの世界』から 「[リマの]ドン・ピオの屋敷には多くの女たちが住んでいた。家族の他に黒人の侍女たちもいる。父親のないポールは一族の女たちに愛されていたし、夜になると、彼と姉のマリイとに、床をともにして黒人の娘が寝た。この早熟な、感覚の鋭い子供が習...
2020年9月27日日曜日

ゴーギャンとリマ Part I(福永武彦『ゴーギャンの世界』より)

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福永武彦『ゴーギャンの世界』(『福永武彦全集 第19巻』新潮社、昭和63年)から、タヒチ以前のゴーギャンのリマ、パナマ、マルチニーク紀行を拾ってみる。 まずはリマから。巻末の年表の1849年、ゴーギャンが一歳の時。 「前年度の二月革命とルイ・ナポレオンの大統領当選の後に、父のクロ...
2020年9月24日木曜日

嵐のまえに

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気がつけば秋分の日も過ぎている。台風とともに秋風がやってきそうな気配。春に比べれば心の準備もできた状態で秋の授業を迎えることができている(と思う)。 非常勤先の授業ははじまりつつあるのだが、春と違ってオンライン授業をすんなりはじめられて、ああこれで授業ができちゃうんだと。それはそ...
2020年8月31日月曜日

キューバ映画『もう一人のフランシスコ El otro Francisco』

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セルヒオ・ヒラル監督の奴隷三部作の第一作が『もう一人のフランシスコ  El otro Francisco 』(1975)。 この映画はかなり凝った作りになっている。19世紀のキューバの小説家アンセルモ・スアレス・イ・ロメロ(Anselmo Suárez y Romero, 18...
2020年8月30日日曜日

キューバ映画『ランチェアドル(略奪者)』

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続けてみたのは、セルヒオ・ヒラル監督『Rancheador』(1976年)。 ヒラル監督の奴隷三部作の二作目。 ランチェアドルとは略奪者・襲撃人という意味だが、キューバでは逃亡奴隷狩りを請け負う非道な個人事業主をさしている。彼らは農場主の依頼によって、製糖農場から逃亡した奴隷を追...
2020年8月29日土曜日

キューバ映画『マルアラ Maluala』

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『マルアラ Maluala』は1979年のキューバ映画。 監督はセルヒオ・ヒラル(Sergio Giral 1937-)。 キューバ生まれでアメリカで教育を受けた後、ネストル・アルメンドロスに誘われて映画の世界に入ったらしい。 奴隷制度をテーマにした3部作があって『マルアラ Ma...
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久野量一
Latin American Literature
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